夕顔の魅力と各地での楽しみ方をご紹介します!
「夕顔」というウリ科の植物をご存知でしょうか。
キュウリなどと同じ仲間で、見た目は冬瓜にも似ており、食べられる植物として様々な料理で使われています。
特にかんぴょうを作るための原材料として使われることで知られていますね。
今日は、夕顔の世界について詳しく見ていきたいと思います。以下のトピックをお話しします。
- 夕顔とはどのような植物なのか
- 夕顔を好む地域はどこか
- 夕顔の推奨される食べ方
これらについて述べていくので、ぜひ最後までご覧ください。
夕顔とは?
夕顔についてあまり聞き慣れない方もいるかもしれません。
ここでは夕顔の基礎知識をお伝えします。
花の外観と特長
夕顔の最も特徴的なのは、その花です。
夕方に咲くことから「夕顔」と名付けられました。
朝顔が朝に咲くのに対し、夕顔は夕方に白い花を咲かせます。
朝顔はさまざまな色の花を咲かせますが、夕顔は白い花を咲かせる点が異なります。
さらに朝顔はヒルガオ科の植物ですが、夕顔はウリ科です。
名前が似ているだけで、朝顔の仲間ではありません。
実はかんぴょうになる
夕顔はひょうたんのような大きな実ができます。
主に丸い形をしたマルユウガオと、長い形のナガユウガオがあります。
主にマルユウガオの方が、かんぴょうの原料となっています。
夕顔の実を専用の機械で薄く剥き、乾燥させてかんぴょうにするのです。
このかんぴょうは、お寿司の具材だけではなく、炒めもの、汁物、煮ものなど、さまざまな料理で利用されます。
夕顔をこよなく愛する各地の風土
「夕顔」と聞いてすぐに思い浮かぶ方は少ないかもしれません。
市場でよく見かける冬瓜と異なり、夕顔が店頭に並ぶことは稀です。
そんな夕顔を特に好んで食べる地域とはどこなのでしょうか。
主要な栽培地
栃木県は夕顔の大きな生産地として知られており、日本国内で消費される夕顔の大部分を供給しています。
栃木では、夕顔を原料としたかんぴょう作りはもとより、夕顔を使ったラーメンなどの地域特産品も人気で、地元の人々による消費も盛んです。
夕顔は栃木県を代表する特産品としても認識されています。
広がる夕顔文化
夕顔の栽培が栃木県に集中していることはよく知られていますが、実は他地域でも夕顔は親しまれています。
例えば山形県では、地域を問わず夕顔が日々の食事に取り入れられています。
また、東北の秋田県や岩手県を始めとする地域だけでなく、山梨県、新潟県、長野県など、意外と多くの地域で夕顔を楽しむ風習があります。
夕顔の活用法と魅力について
日本の家庭料理において、夕顔が活用されていない方々にとって、その調理法や利用法については馴染みが薄いかもしれません。
夕顔の活用方法について詳しく説明します。
おいしい食材としての夕顔
まずは夕顔を活用した調理法について見ていきましょう。
夕顔は先ほど紹介したかんぴょうだけではなく、生で食べることが可能です。
また炒めたり煮たりすることでさまざまな料理に取り入れることができます。
特に煮物や炒め物にすると、加熱による柔らかさとトロトロとした食感が楽しめます。
夕顔はその独特の控えめな味わいが特徴で、どのような料理にも合わせやすい素材です。
夕顔と似た食材に冬瓜があげられます。
山形県や新潟県では、くじら汁と言う郷土料理があります。
こちらの具材として夕顔が使われています。夕顔がない場合は冬瓜で代用できます。
他の材料は、くじら肉、なす、じゃがいも、たまねぎ、ごぼう、こんにゃく、味噌などです。
さまざまなレシピがあるので、お気に入りを探してみるのも楽しいですね。
容器にもなる夕顔
ひょうたんの容器を見かけたことはありますか?
同じように夕顔も容器になります。
中の果肉を取り出し、残った皮を乾燥させると、容器として使うことが可能になるのです。
昔の農家で種入れなどに利用されていたそうです。
栃木県には、ふくべ細工と言う伝統工芸品があります。
ふくべとは、夕顔のことです。
中の果肉を取り出し、皮を乾燥させたものに絵付けをし、墨入れや小物入れ、お面などが作製されています。
まとめ
本日は、夕顔の特性とその利用方法について詳しくご紹介しました。
以下に要点をまとめておきます。
- 夕顔は主に栃木県で生産されており、日本全国で流通する夕顔の約70%がこの地域から供給されています。
- また、夕顔はかんぴょうの原材料としても有名で、炒め物や煮物など、さまざまな料理法で楽しむことができます。
- 栃木県だけでなく、東北地方や中部地方の長野県、新潟県などでも夕顔は親しまれています。
スーパーマーケットなどで夕顔を見かける機会は少ないかもしれませんが、かんぴょうとしてならよく見かけるでしょう。
もし夕顔を手に入れることができたら、ぜひ今回の情報を参考に、夕顔を楽しんでくださいね。