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ハヤシライスとビーフシチュー、中身は同じ?代用で作れる?

料理ハヤシライス,ビーフシチュー

みずみずしい完熟トマトをふんだんに使ったハヤシライスに季節が彩りを加えますが、もしハヤシ専用のルーがなくてもビーフシチューのルーで代替して作ることはできるのでしょうか。

実は、これらのルーは主要成分が似ているため、互換性があります。

今回はこの"ルーの交換性"と、ハヤシライスとビーフシチューの具体的な成分の違い、またクリームシチューのルーを使うとどんな味の変化が起こるのかを詳しくご紹介します。

そしてハッシュドビーフとビーフシチューの違いについても解説します。

ハヤシライスとビーフシチューの違いとは?

意外と似ていることが分かる

さまざまなブランドがありますが、多くの場合、小麦粉や砂糖、塩などの基本的な材料は共通していますし、多くのブランドがデミグラスソースやトマトベースに使用する材料を含んでいます。

そのため、原材料の基本はハヤシライスもビーフシチューもほとんど同じですが、ハヤシライスの方がトマトを多用していることが一般的です。

成分表に記載されている一例を示すと以下の通りです。

■ハヤシ用ルー(A社製)
動物性油脂(ビーフファット、ラード、パームオイル)、小麦粉、異性化糖、コーンスターチ、塩化ナトリウム、トマト濃縮ペースト、豚骨エキス、トマトパウダー、カカオリキュール、オニオンエキス、風味付け調味料、ニンニクエキス、オニオンパウダー、フライドオニオン、果肉ペースト、濃縮グレープワイン…など

■ビーフシチュー用ルー(B社製)
煮込み用ベースソース、トマトペースト、パン粉、食塩、精製糖、フォン・ド・ヴォライユ、濃縮ルゥ、ドライミルク、黒酢、乳脂肪、グレープワイン、風味オイル、ビーフエキス…など

ルーの置き換えは可能?

ハヤシライスとビーフシチューで共通する材料

ハヤシライスとビーフシチューの両方で多用されるルーは、相互に使える可能性があり、様々なレシピで活用できます。

もしハヤシ専用のルーが手に入らない場合は、デミグラスソースにケチャップやコンソメを加えることで、風味豊かな代わりのルーを作ることができます。

その一方で、ハヤシ用のルーに赤ワインやバターを加えれば、簡単にビーフシチュー風の味わいに変わります。

市場には様々な種類のルーがありますが、どんなものでも上手く使いこなせるでしょう。

クリームシチューのルーを加えたら?

乳製品を含むクリームシチューのルーを使用すると、ハヤシライスやビーフシチューにクリーミーな食感をもたらすことが可能ですが、味の変化はどのようなものでしょう?

新たな美味しさの発見?

多くの人の経験によると、クームシチューのルーを加えることで、意外な新しい味わいに出会えるようです。

トマトの酸味がおさえられ、よりクリーミーなハヤシライスは、伝統的なものとは一線を画す美味しさがあり、ビーフシチューにクリームを足すことで、子供達も好む味になることがあります。

見た目は普通のビーフシチューよりも少し白っぽくなりますが、新しい味の発見へと導かれることでしょう。

カレーとクリームシチューを合わせたら?

カレールーとクリームシチューのルーを合わせてみたら、どんな特徴があるでしょうか?

初めは不安かもしれませんが、実際に試してみると、外見はクリーム感を期待させるものになり、味はカレーが主流ながらも、よりまろやかさを感じられます。

特に辛さが苦手な人や子供達にとって、シチューのルーを加えることでお好みの味に調整することが可能です。

ハヤシライスの発祥とビーフ料理の融合

ハヤシライスの起源と変遷

牛肉の薄切りを玉ねぎや様々な野菜とともにデミグラスソースやトマトソースで煮込んだ、欧米発のこの料理はキノコを加えるバリエーションもあります。

元々はイギリスやアメリカで親しまれていたものが、日本に伝わり、ご飯と組み合わせて独自に進化した結果、ハヤシライスへと生まれ変わりました。

実際、「ハヤシライス」とはご飯を伴わない「ハッシュドビーフ」のことだと捉えても過言ではありません。

市販のルーの普及により、このスタイルは今や日本の食文化にしっかりと根付いています。

食べ方と具材から見る文化差

ハッシュドビーフとハヤシライス、ビーフシチューとの間には、主として添えられる食材や肉の切り方に差異があります。

具体的に言えば、ハヤシライスはご飯にかけて食べるスタイルが一般的ですが、ハッシュドビーフはそれ自体を楽しむか、バターライスやパン、マッシュポテトなどのサイドメニューに合わせて味わいます。

一方、ビーフシチューは具材を一口大に厚切りし、赤ワインや香味野菜を使い長時間煮込むことが特徴です。

まとめ

以上、ハヤシライスとビーフシチューについて、そしてさまざまなルーの利用法についてお話しました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • メーカーによって異なる点はあるものの、基本的な味は似通っている
  • ルーは用途に応じて使い分けが可能
  • クリームシチュー用のルーを加えると、よりクリーミーな味わいになる
  • 生まれたのは、ハッシュドビーフをアレンジした日本独自のハヤシライス

手間なしで本格的な味を再現できる市販のルーは忙しい毎日において便利なアイテムです。

特に手間がかかるビーフシチューを簡単に作ることができます。

工夫してルーを使えばオリジナルの味も作れますし、使い残ったルーの活用法も、節約やエコに繋がります。

ぜひトライしてみてください。