プロのように上手に泡立てる生クリームのコツ

生クリームを泡立てる際に、思ったよりも緩くなったり、逆に固くなったりする経験は誰にでもありますよね。
生クリームを上手に泡立てるには、いくつかのコツがあります。また、泡立て方も使用する目的によって異なる必要があります。
今回は生クリームを上手に泡立てるためのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
泡立てる前の準備

使用する材料
- 生クリーム
- 砂糖
泡立てるためには、動物性の乳脂肪分が約40%の生クリームを使用することを想定しています。
動物性と植物性の生クリームでは、泡立ちの固さに違いがあり、植物性の場合はなかなかしっかりと泡立ちません。
また、乳脂肪分の量によっても泡立ち方が異なることを知っておいて下さい。
使用する道具
- 泡立て器
- 大中サイズのボウル2つ
- 氷水
できれば以下の道具も用意しておくと良いでしょう。
- 温度計
- カード
生クリームの温度を下げるために
生クリームの温度をできるだけ上げたくないため、泡立てる直前まで冷蔵庫で冷やしておきます。
ボウルに生クリームを量っておき、泡立てる直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。
冷蔵庫は乾燥しやすいので、ボウルを長時間冷蔵庫に入れる場合は、ラップなどで覆うようにしましょう。
生クリームを泡立てる際には、低い温度を保つために、ボウルだけでなく泡立て器などの道具も冷やしておくことをおすすめします。
室内の温度もできるだけ低い方が良いです。
道具は清潔に
泡立てる前に道具が汚れていないか必ず確認しましょう。
水滴などの水分もしっかりふき取っておきます。
特にボウルの持ち手の溝や泡立て器のワイヤーの内側は、水滴や汚れが残っていないか重点的に確認しましょう。
もう一方のボウルに氷水を準備
氷水の入ったボウルを重ねる際は、氷水の水位が生クリームが入っているボウルに合わせてください。
ボウルが氷水に触れている部分と触れていない部分では温度に差が生じるため、生クリームが氷水に浸かるように、氷水の量や当てる位置を調整してください。
生クリームを泡立てる際も、低い温度を保つために、氷水に浸かったボウルの表面で泡立てるようにしましょう。
生クリームを泡立てる際のポイント

以下は、生クリームを泡立てる際の手順と清潔さに関するポイントです。
生クリームの基本的な泡立て方
生クリームの泡立て方の手順は次の通りです。
- ボウルに生クリームを入れます。
- 砂糖を加えて軽く混ぜます。砂糖が溶けたら、泡立てます。
- 別のボウルに氷水を入れ、先ほどのボウルを重ねます。水が入らないようにしてください。
生クリームを泡立てる前に、砂糖を入れて溶かすことがポイントになります。
上手く泡立てるコツ
具体的な泡立て方の手順は以下の通りです。
- 泡立て器を生クリームに入れた状態で、左右に動かすようにして泡立てます。
- 生クリームを大きく泡立てるのではなく、泡立て器をゆするような動きで生クリーム同士をこすり合わせるイメージで泡立てます。
- 泡立て器はボウルの中に浸かっている状態で、小刻みに左右に振るように泡立てます。
- 適度に全体を混ぜながら、泡立てる固さを調節してください。
美味しさをアップさせるために
生クリームを泡立てる際は清潔さにも気を配りましょう。
- 泡立てる際に飛び散ったり付着したりした生クリームを、カードなどを使ってこまめに取り除きます。
- 泡立て器の持ち手やボウルのふちなどが汚れないように気をつけましょう。
- 生クリームは油分を含んでいるため、汚れが取りにくく滑りやすくなります。道具の清潔さはクリームの状態にも影響するので、きちんと清潔な状態を保ちましょう。
- ボウルの側面についたクリームはカードを使って中央に集めます。
- カードで生クリームをボウルのふちから取り除く際は慎重に。ボウルのふちは持ち手の部分でもありますので、汚れが入らないよう気を付けましょう。
- 生クリームを取り除く際は、ボウル側面の内側に向かってカードを傾けるようにし、ボウルのふちに生クリームが付かないように意識しましょう。
以上が生クリームの泡立て方の手順に関するポイントです。おいしい泡立て生クリームを作るために、ぜひ参考にしてみてください。
生クリームの泡立て具合について

泡立ての見極め方
生クリームの状態を確認するためには、以下のポイントに気を付けて下さい。
- 泡立て器ですくった時の固さ
- 表面のつやとなめらかさ
- 混ぜていると泡立て器が重く感じる
これらの要素が生クリームの泡立ち具合を見極めるためのポイントとなります。
目安となる泡立ての分量
生クリームの泡立ち具合は、使用する目的に応じて固さを調節します。そのため、泡立ちの具合によって生クリームは「〇〇分立て」と表現されます。
ただし、「〇〇分立て」に明確な定義はなく、人やレシピによって異なる場合がありますので、あくまでも目安として考えてください。
5~6分立て
5分立ての生クリームは、とろりとした状態で泡だて器ですくい上げると、トロリと流れ落ちるくらいの固さです。
チョコレートなどと混ぜる際には、この状態の生クリームを使用するとちょうど良い固さになります。
6分立てになるとボリュームが出てきて、泡だて器でクリームをすくい上げても跡が残るくらいの状態になります。この状態はムースなどと混ぜ合わせるのに適しています。
7~8分立て
泡だて器ですくい上げると角ができ始め、ゆっくりと倒れるくらいの柔らかさになります。
この固さはデコレーションケーキの側面を塗ったり、サンドイッチに挟んだりするのに適しています。
また、生地にコーティングしたり、絞り出す際にも使用することができます。
9分立て
絞り出すのに最適な泡立ち加減です。泡だて器ですくうとしっかりとした角が立ち、弾力や固さがあります。
生クリームを絞ってもデコレーションの線や角の形をしっかりと保つことができます。
ただし、これ以上泡立てると生クリームの表面がバサバサとしてなめらかさがなくなり、分離してしまう可能性があるため気を付けて下さい。
まとめ
今回は生クリームを上手に泡立てるポイントについて紹介しました。
この情報を参考に、用途に応じて泡立て具合を調整し、美味しい生クリームをお楽しみ下さい。